【NOSCOライフネットサービス 久留島亮代表取締役】 顧客と共に成長/地域密着で広島を元気に

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 太陽光発電の訪問販売を行うNOSCOライフネットサービス(本社広島県、久留島亮社長)は、コア・コンピタンス経営を軸に「地域密着型の営業」で成果を上げている。19年7月期の売上高は、前期比11.9%増の7億5000万円だった。次期の売上高は、12億円を見込んでいる。同社は、訪問販売という武器を活用し、「顧客との接点」を大切にしている。年に4回以上の顧客接点を設け、常に、顧客が何を求めているのかニーズを汲み取り、営業に生かしているのだという。久留島社長に話を聞いた。

 ─地域密着の営業に取り組む背景について聞きたい。
 私は広島生まれで、小学校まで住んでいたが、中学生になると同時に高知へ移り住んだ。広島へ戻ってきたのは15年ほど前。父親は会社経営者だったが子どもに継がせる気はなく、いつか、自分で起業しようという気持ちはどこかにあった。事業を興すなら広島に戻ってという気持ちもあった。
 創業当時は、地域密着型で展開していたわけではない。経営の勉強会でコア・コンピタンス経営を学んだ時から、徐々にそういう思考になっていったのかもしれない。創業前の、数年間、太陽熱温水器の訪販をやっていた。営業成績は良かったほうだが、契約がなかなか取れない時もあった。そんな時、私を元気づけてくれたのは既存の顧客だった。その顧客から「頼むよ。頼りにしている!」と言われ、それがすごく励みになった。その経験から、顧客は大切にしないといけないと肝に銘じた。結果として、その経験を生かし、地域密着型になっていったと思う。
 当社の営業マンが既存顧客を訪問すると「お前、なんか、よく頑張ってるな」と言われる。これは、当社の成長が顧客を喜ばす一つの要素になっていると感じている。
 ─顧客との関係をどのように築いているのか。

(続きは、「日本流通産業新聞」2月20日号で)

〈プロフィール〉
 1974年2月16日生まれ。広島県出身。11年、NOSCOインシュアランスサービスに入社。住宅事業部を発足し、事業部長として従事。同住宅事業部から分離独立し、その後NOSCOライフネットサービスに社名変更し、代表を務める。趣味は家族旅行をすること。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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