【日本シャクリー 高杉茂男社長】新規会員の増加狙いトレーニング強化

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 日本シャクリー(本社東京都)の代表取締役執行役員社長に、高杉茂男氏が就任して1年が経過した。2019年は、新宿本社に最大200人を収容できる大型カンファレンスルーム「リーダーシップ ウィング」を新設して1月17日にオープンし、同30日からは、シャクリーに興味のある人に向けたビジネス説明会「シャクリービジネスフォーラム」を開始。新規ディストリビューター獲得のためのトレーニングを精力的に展開している高杉社長に、今年の具体的な戦略について聞いた。


新規ディストリビューター数は3割増

 ─19年3月期の業績見込みは。
 売上高に関しては、前年度と同等か微減の見込みだ。ただ、戦略的分野の投資の見直しなどによって、利益計画においては十分にクリアできる結果となる。
 ─18年4月から登録方法を変更し、最初からディストリビューター登録できるようにした。
 新規会員登録の時点でディストリビューターになる人と、シャクリーメンバーからディストリビューターに移行する人との合計数は、前年同期比で3割増加した(1月度まで)。これはおおむね想定通りだった。
 次期(20年3月期)は、さらに新規ディストリビューター数を増やしていきたい。ディストリビューターとして会員登録する場合と、メンバーからの移行を五分五分のバランスをめざす。


「人的ネットワークを広げる」トレーニング

 ─今年の戦略として、「会員が無理なく、具体的なアクションプランを策定し、活動できるように、ツールを準備し、あるべきフィールドプロセスをトレーニングする機会を増やす」ということだが、具体的には。
 どの主宰企業にも、アップラインがダウンラインにデュプリケーションしていくモデルがあると思う。シャクリーの場合は、製品を愛用し、自信を持った段階でビジネスに取り組むことに移行するケースが多い。もちろんこれを否定はしないが、今後はビジネス以前の、「プライベートネットワークを広げるスキル」を見出していくことをやっていきたい。
 また、伝えていく手法をトップリーダーたちがデュプリケートしていける環境を作る。最初の段階としては、私が自身のキャリアの中で経験したことをシェアし、誰でもできること、実行に移せることをやっていく。
 すでに18年の暮れから、小規模の若いグループを中心にパイロットケースで実践してきている。
基本テーマは、ダイレクトセリングの公約数としてのスキームで「人的ネットワークを広げる」こと。例えば、シャクリーの製品やビジネスの機会を伝えようと思って、プロスぺクティングすること(見込み客を創出すること)ではない。個人が人的にネットワークを広げていくことがスタートとなる。これから新規会員獲得をしていくのには個人対個人のつながりで伸びていくネットワーキングが求められると思う。


「シャクリービジネスフォーラム」スタート

 ─1月30日から「シャクリービジネスフォーラム」を開始したが、開催するねらいは。
 目的の第一は、ディストリビューターとして活動していく人々のパイを増やすことに尽きる。これからシャクリーをやろうと思っている人たちへの説明の場としたい。いまのダイレクトセリングやネットワークビジネスを含めて、日本国内の収入の機会の状況がここ3年で大きく変わってきた。
 ダイレクトセリングというチャネルが持つ収入の機会は、どんな魅力があり、またその中で、シャクリーの提供する収入の機会は、どういう魅力があるかということを知ってもらう。
 もう一つは、ディストリビューターの教育の場にもなること。そして、ディストリビューター登録していくためのストーリーを、参加者たちでブラッシュアップしていくためのたたき台でもある。
 例えば、企業において副業・兼業は当たり前になったが、やれるところはどれだけあるのかと言えば、ハードルはまだまだ高いものがある。あるいは、副業・兼業の多くが他社雇用型だけで成立するのかを考えたときに、ダイレクトセリングがその成立し得ない部分を実現できるのではないか─という話をしていきたい。
 そして、シャクリーのビジネスが「安心であること」や、「ネットワークビジネスに対する家族の反対などもすべてクリアできるブランドなんだ」ということを理解してもらう場とする。さまざまな質問をしやすい環境を提供していきたい。今後、営業スタッフが全国で開催できるようにしていく。

(続きは、「日本流通産業新聞」2月21日号で)

最大200人収容可能な大型カンファレンスルーム「リーダーシップ ウイング」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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