【インタビュー】 〈ゼビオのECを展開〉クロスプラネット 猪股祐一代表取締役社長/オムニ化促進、自社サイト売上90%増

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 スポーツ用品を実店舗とネットで販売するゼビオ(本社福島県、加藤智治社長)のEC事業が成長している。18年3月期におけるEC売上高は、本紙推定で前期比約40%増の72億円。18年4—9月期(中間期)におけるEC売上高は前年同期比50〜60%増と成長を維持した。ゼビオのEC事業は、グループ会社のクロスプラネット(本社東京都、猪股祐一社長)が手掛けている。4月に始めた自社ECサイトで開催する販促企画が順調で、中間期における自社ECサイトの売上高は前年同期比80〜90%増を記録した。ECと実店舗の在庫連携強化や、顧客データの活用といったオムニチャネル化も推進している。成長維持に寄与した要因や実店舗とECの連携状況について、猪股社長に聞いた。

■店舗HPから送客
 ─17年3月期のEC売上高が前期比約60%増、18年3月期は同約40%増です。今期も順調のようですが要因は何ですか。
 今期の上半期は、自社ECサイトを中心とした販促企画に力を入れてきたことが奏功しました。実は内訳でいうと、「アマゾン」は横ばいで、「楽天市場」と「ヤフーショッピング」の店舗は売り上げが少し落ちています。
 この半年は、商品部や店舗運営部の連携がかなり進みました。実店舗とECの在庫が共有できており、上半期は多少、在庫過多でしたが、その解消といったところでもうまく対応できました。オムニチャネル化をさらに強化するにあたって、裏側のオペレーションが融合したことの効果が出てきています。
 ─自社ECサイトで実施する販促企画とは具体的にはどのようなものですか。
 4月から毎月、「ゼビスポ祭」というセール企画を実施しています。10日〜2週間にわたるもので、楽天スーパーセールのような位置付けです。「ゼビスポ祭」専用に買い付ける商品もあれば、ディスカウントして販売する余剰在庫もあります。全国の実店舗に散らばっている在庫を集めたり、ECでの販売価格を店舗側と調整したりといった動きを取っています。バックグラウンドのオペレーションの改善により、店舗における販促、商品部、EC事業部の動きがうまく連携する体制が整ったことはすごく大きい。
 「ゼビスポ祭」を始めてから、自社ECサイトへの流入が増え、上半期の自社ECサイトにおける売上高は前の年と比べて80〜90%増加しました。実店舗の顧客向けに、ECとは別のウエブサイトを設けています。PVの実数などは公表していませんが、集客力はかなりのもの。来店者向けウエブサイトや、メルマガでセール企画を告知し、ECサイトの流入増につなげています。

■商品構成が肝
 ─毎月開催するセール企画は、薄利に陥りませんか。何か工夫はありますか。

(続きは、「日本流通産業新聞」11月29日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ