【東京急行電鉄 リテール事業部 東急ベル・EC推進部 主事福田育弘 氏】ネットスーパー基軸に顧客を着実に獲得

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 東京急行電鉄が12年6月に東急線沿線を対象として始めたホーム・コンビニエンスサービス「東急ベル」が進化している。東急ストアのネットスーパーを基軸に顧客を着実に獲得。ハウスクリーニングや家事代行といった計40前後のサービスを用意し、専門のスタッフが個別訪問して顧客ニーズを取り込んでいる。リテール事業部の福田育弘主事に今後の事業展開について聞いた。

 ーーー「東急ベル」とはどのようなサービスなのか。

 専門スタッフ「ベルキャスト」がお客さまの自宅へ訪問し、「東急ストア」のネットスーパー、ハウスクリーニング、家事代行などのサービスを提供している。東急沿線に住む人への付加価値を高めるための事業だ。事業のイメージはサザエさんに出てくる「三河屋のサブちゃん」。現在「ベルキャスト」は100人を超える人数が在籍している。
 「ネットスーパー」を基軸に据え、毎日利用することを想定している。ネットスーパーで消費者との接点を作り、「東急ベル」というサービスを知ってもらう。玄関先で商品を配達するだけではなく、会話の中でお困りごとを聞き、提携するサービスを紹介することで課題解決につなげている。
 そのほか、「東急カード」会員向けにダイレクトメール(DM)を送付し、サービスを案内している。

 ーーー会員の顧客層については。

 ネットスーパーのお客さまも多いが、東急百貨店で宅配サービスを行っていた時期もあったことから外商顧客も多い。そのほか、東急グループのマンション販売会社の会員やケーブルテレビ「イッツコム」などの会員もいる。東急電鉄グループだけで120社ほどあり、幅広い会員が登録している。

(続きは、「日本流通産業新聞」10月12日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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