【ロイヤルワールド フィリオ・カムラン会長】 <24年4月期売上高が倍増> オーガニックなライフスタイルの提供を(2025年1月23日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 天然由来のハーブの蜂蜜をネットワークビジネス(NB)で販売するロイヤルワールド(本社東京都、フィリオ・カムラン会長)は、24年4月期の売上高が前期比で倍増するなど、好調だ。美容健康茶「ジール」や、高級蜂蜜「ロイヤルハニー」などの販売が好調だという。同社では、オーガニックなライフスタイルの提供に取り組んでいくとしている。同社のカムラン会長に話を聞いた。

 ─世界情勢も含め取り巻く環境は大きく変わってきている。現状についてどのように見ているか。
 第二次世界大戦後、世界は三つのクライシス(危機)に直面していると考えている。一つは健康のクライシス、二つ目はメンタルのクライシス、そしてハピネスのクライシスだ。当社では、創業から21年にわたってプレミアムでオーガニックな、本物のライフスタイルの提案を行って来た。三つのクライシスはすべて、食に関係している。ファーストフードやコンビニ食に代表されるような、ケミカルな食が三つのクライシスの根底にはある。一方で、どこに行って誰に聞けば、「本物の食」の情報を得られるのかが分からないという人も多い。
 当社が提案し続けてきた、プレミアムでオーガニックなライフスタイルを実現することが、三つのクライシスを乗り越える上で重要になってくると考えている。
 日本も昔は、オーガニックなライフスタイルを実践する人々の国だった。あるべき姿を取り戻そうという意味で当社では、「MJGA(メーク・ジャパン・グレート・アゲイン)」「バック・トゥ・リアルヘルス・リアルスタディー・リアルフューチャー」という呼び掛けをしている。
 ただ、日本全体がライフスタイルを取り戻すことは、一朝一夕にできることではない。2025年は、これから10年を掛けて取り戻す、起点の年にしてもらいたい。
 ─御社の提唱する「オーガニックなライフスタイル」についてより詳しく聞きたい。
 例えば、市場には、遺伝子組み換え食品(GMO)が多く出回っている。米国では、こうした問題に目を向け、遺伝子組み換えを排した、「non(ノン)―GMO」の食品が注目を集めるようになっている。
 GMOの問題にとどまらず、さまざまな食生活の問題を解消し、オーガニックな食生活を取り戻すことが大切だ。
 日本の大学生にアンケートを取ったところ、30%の学生が「結婚したくない」と答えたのだそうだ。食生活が乱れ、本当に必要な栄養が足りないから、こうした状況が生まれるのではないかと、私は考えている。
 私の生まれ故郷であるパキスタンでは、

(続きは、「日本流通産業新聞 1月23日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ