【インタビュー】〈新社長に戦略を聞く〉ナック 吉村寛社長/事業間のシナジーを追求

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吉村寛社長

清掃用品のレンタル事業で創業し、住宅販売や水宅配、化粧品通販などへ事業領域を広げることで急成長を続けているナック。05年から経営を指揮してきた寺岡豊彦前社長が6月26日付で代表取締役会長に就任し、吉村寛副社長が代表取締役社長に昇格した。20年3月期に連結売上高1500億円を計画している同社は今後、どのような成長軌道を描いていくのか。吉村社長に事業戦略を聞いた。

水の顧客に健食提案

 ─吉村社長の経歴からうかがいたい。
 84年に新卒で入社し、社歴は32年目になる。26歳で支店長になり、その後は主に営業の管理職を務めた。私が入社した当時はダスキンの加盟店としてレンタル事業のみを手掛けていた。その後、建築コンサルティング事業、住宅事業、宅配水事業など、新規事業が立ち上がるたびに、組織作りや支店開発を手掛けてきた。会社が急成長する中で裏方として会社を支えてきたと思っている。
 ─寺岡前社長の取り組みを引き継ぐことと、吉村社長が新たに取り組むことは。
 前社長の寺岡は在任中の約10年間でグループ売上高を約3倍に増やした。住宅事業を飛躍的に伸ばし、化粧品通販など新たな事業領域にも乗り出した。前任者が作った成長基盤を引き継ぎつつ、今後は既存事業の安定成長と事業間のシナジーを追求したいと個人的には考えている。私は2年前に買収した化粧品通販事業を除き、グループの全ての事業に携わった経験を持つ。その経験を生かし、複数の事業部が連携してシナジーを生み出す仕組みを作りたい。
 ─事業間のシナジーとは具体的にどのようなことを計画しているのか。
 例えば、レンタル事業や宅配水事業の顧客に対して、ニーズに合わせて健康食品などを提案する。宅配水の顧客の中には健康に気を使っている方も多い。健康的に長生きしたいと考える団塊世代などに対し、通販子会社のジモスが取り扱っている健康食品を提案したい。健康食品のラインアップを強化するため、現在、医師が監修した機能性表示食品を開発中だ。販売元がジモスになるかナックになるかは未定だが、安心感や信頼性を重視した健康食品を今期中に発売する。

(続きは「日本流通産業新聞」8月6日・13日の合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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