【化粧品サロン】 〈インタビュー〉サロンドフルベール 兵頭真由美鳴門店店長/システムが顧客との会話情報を管理

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 化粧品のサロン販売や従来型訪販を展開するクラブコスメチックス(本社大阪府)のブランド「サロン ド フルベール」のサロンでは、関連会社のメゾン・ド・ソレイユが開発した店舗管理システム「サロン デザイン ベネフィット(以下ベネフィット)」を導入している。ベネフィットでは、サロンの予約状況の管理や、化粧品などの在庫の自動把握、施術担当者(販売員)と顧客との会話情報の管理が行えるため、サロン業務全般の業務効率化や顧客のフォローアップの強化につながっている。システムを使って売り上げを大きくあげる、サロン ド フルベール鳴門店の兵頭真由美店長に、システム導入の効果について聞いた。

■定期顧客数は約50人

 ─普段のサロンの運営について教えてください。
 徳島・鳴門にフェイシャルサロンを構え、化粧品の販売活動を行っています。サロンは16年8月に開設しました。継続的にサロンに通っていただいているお客さまは、40~50人います。お客さまには鳴門近隣に住んでいる方もいますが、中には高速道路を使って1時間かかるような遠方から来てくださる方もいます。
 もともと、美容に関連した仕事をしたいと考え、「サロン ド フルベール」の販売員になりました。今では、自分の娘を含めた4人のスタッフと一緒にサロンを運営しています。
 60代から10代の女の子まで幅広いお客さまが、サロンに来店してくれています。スタッフが若いので、若いお客さまが多いです。お客さまやスタッフが若いと、サロンの雰囲気も明るいですね。


■在庫を自動把握

 ─ベネフィットを導入して良かった点は。
 まず、商品管理の面ですね。商品が売れたときに、タブレットでチェックするだけで、在庫を自動的に把握できます。残りの在庫をスタッフが何度も数える必要がないので、業務時間の効率化につながっています。
 システムの導入以前は、在庫をスタッフが数えて紙にメモし、売れた個数と次に必要な個数をFAXで本社に送っていました。手作業で行うと、不正確なケースも出てきますし、週に何度も在庫の確認作業をするのが負担でした。システムの導入で、その手間が解消されました。


■会話情報管理が次の販売に

 お客さまの情報をシステムにメモすることができますから、お客さまのフォローアップの強化にも役立っています。お客さまに肌診断やフェイシャルサービスを施す際に、お客さまと交わした会話の情報を、システムにメモするようにしています。紙の顧客台帳にもメモしていますが、システムであれば、お客さまの情報をカテゴリー別に管理することも簡単にできますし、情報をすぐに呼び出すことができます。

 ─具体的にはどんなシーンで役に立っていますか。
 例えば、お客さまの来店予約がある際に、システムの予約管理画面から、お客さまと前回交わした会話の内容をすぐに確認することができます。「来月家族の入学式がある」という情報をメモから把握して、次の接客の時の会話に生かすことができれば、お客さまとの信頼関係の構築の役に立ちます。信頼関係があって初めて、商品をお買い上げいただけるのです。
 例えば、「次はエクストラパックをやってもいい」という前回の会話のメモがあれば、自分がそれを忘れていても、次の接客でタイミングよく提案ができます。
 お客さまが長くサロンに通い続けていただくためには、信頼関係が一番大切です。お客さまが楽しいと思えるような接客をするように心がけています。ベネフィットがあるおかげで、多くのお客さまに楽しんでもらえており、信頼関係が構築できています。

サロン ド フルベール鳴門店の外観

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