アスクル/カスケード発注をテスト/ロングテール品の品切れ解消へ (2022年1月1日新年特大号)

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 アスクルは12月15日、出荷頻度が低いロングテール商品の品切れ解消に向け、カスケード型発注への切り替えを目指した実証実験を実施していると発表した。カスケード型発注とは、顧客からの注文予測量に見合った在庫確保が困難な場合に、別のサプライヤーに自動的に発注すること。プラットフォーム改革を推進し、販売機会ロスの低減を目指す。
 アスクルでは近年、あらゆる業種の顧客に向け商品の品ぞろえを強化している。出荷頻度が低い商品は、そこまで在庫数量を用意していないこともあり、注文が集中すると品切れになることがあるという。
 そうした販売機会ロスを減らすため、対象商品や対象センターを順次拡大し、カスケード型発注の本格運用に向け商品発注プロセスの高度化に取り組んでいる。
 21年10月にカスケード型発注に切り替えるための実証実験を開始し、22年2月まで実施する予定。対象商品は約500アイテムで順次対象カテゴリーを拡大する。実務上の効果検証やシステム化に向けた必要機能の選定などを行う。
 25年5月期までの中期経営計画において、ロングテール品の在庫販売を進め、売り上げ拡大につなげることを成長戦略の一つとして掲げている。
 今後もビッグデータや最先端の物流プラットフォームをさらに活用し、データやテクノロジーを活用したビジネストランスフォーメーションを実現していく考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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