アイビー化粧品 15年4―6月期/売上高73%増に/低価格の新商品が好調

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アイビー化粧品の15年4―6月期(第1四半期)の売上高は、前年同期比73・3%増の7億5900万円だった。6月1日に発売したスキンケアシリーズ「ラ・ベーシック」の初回受注が6万セットを突破。販売価格を抑え、新規顧客の獲得を促進する戦略が奏功した。

 「ラ・ベーシック」はクレンジング、洗顔、ローション、クリームでの4品目で構成しているスキンケアシリーズ。希望小売価格は4212~6264円で、4品目の合計金額は税込約2万円。男性向け製品を除くスキンケアシリーズの中で最も安い。
 既存の低価格シリーズを廃番にして処方やデザインを一新した。「ラ・ベーシック」の品目数は従来の低価格シリーズと比べて2品目少ない。ライン使いした場合の合計金額を従来比で約1万円安く設定し、新規購入の敷居を下げた。
 低価格戦略が奏功し「ラ・ベーシック」の出荷は好調に推移している。新商品の販売が伸びたことで販売組織が活性化。販売員教育を目的とした美容教室の参加者は同約40%増の約1500人に増えた。セミナーを通じて販売員のスキルが向上し、小売りが拡大する好循環も生まれている。
 利益面では営業損失が1億4600万円(前年同期は3億7700万円の赤字)、経常損失も1億4600万円(同3億4200万円の赤字)、四半期純損失は1億600万円(同2億2700万円の赤字)だった。

(続きは「日本流通産業新聞」8月27日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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