〈ハースト婦人画報社 歳暮の購買調査〉 今年の人気は洋菓子や洋スイーツ(2021年11月25日号)

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 今年はハムやビールではなく、洋菓子や洋スイーツが人気に─。カタログギフトのリンベル(本社東京都)と共同でECサイト「婦人画報のお取り寄せ」を運営するハースト婦人画報社(本社東京都、ニコラ・フロケ社長)が行った歳暮に関する調査で、こんな傾向が見えてきた。歳暮を贈る相手や予算などはコロナの影響が反映されている。

 調査によると、「今年お歳暮や冬ギフトを贈る予定がある」と答えた人は全体の約7割にのぼった。「お歳暮や冬ギフトにもらえたらうれしいもの」との問いには、「洋スイーツ・洋菓子」とする回答が最多だった。これまで歳暮はハムやビールが主流だったが、変化が読み取れる。2番目に多かったのは「和菓子」で、3番目は「肉・肉加工品」だった。


■高すぎない価格が人気

 「お歳暮一点にいくらくらいの商品を購入する予定か」という質問に最も多かったのは、「3000円~5000円」で、回答者の約半数を占めた。高価すぎず、気を遣わせない、気軽に贈ることができる価格帯のギフトが選ばれる傾向がある。
 歳暮を贈る予定がある人に、贈る相手を聞くと、「家族、親戚」と回答した人が最も多く、回答者の82.2%にのぼった。
 今年はコロナ禍で迎える2回目の歳暮シーズンとなる。ハースト婦人画報社は、コロナの影響でなかなか会えない家族や親戚に、一年の締めくくりとして感謝を込めた贈り物を選ぶ需要が増えていると見ている。
 「婦人画報のお取り寄せ」では現在、缶入りのクッキー「ケイタ マルヤマ オモタセ クッキー缶(陶器小花柄)」(48枚入り・税込4860円)や、和菓子店が作るマロンパイ「菓心おおすが栗の実パイ」(10個入り・税込3100円)などが売れ筋になっている。
 調査は今年9月9日から12日にインターネットで行った。対象は「婦人画報のお取り寄せ」ユーザーで、4623人から有効回答を得た。回答者は女性が93.7%を占めた。平均年齢は52.0歳。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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