オイシックス・ラ・大地の21年4―9月期(中間期)における食品EC「Oisix」の売上高は前年同期比24.0%増の285億8000万円となった。営業利益は同7.0%減の40億4000万円。連結売上高は同18.0%増の561億6000万円だった。
「Oisix」は、インフルエンサーの活用やエリア限定のテレビCMを実施したことで新規会員が約3万9000人増えた。会員数は同27%増の34万7772人で、会員1人当たりの月間購入金額は同3%減の1万2564円となった。コロナの影響で一時的に上昇した前年と比較すると減少したものの、期初の計画を上回る水準で高止まりしているという。
ミールキット「Kit Oisix」の定期会員は同34%増の20万9964人。自宅でのニーズの増加が継続し、朝食やランチなどの新商品の開発が迅速にできたという。
店舗への卸売事業の売上高は4億6000万円、取引店舗数は同87店増となる237店舗となった。モデル店舗の販売手法を広げることで取引店舗数が増加した。
保育園事業「すくすくOisix」は新年度のタイミングで取引先が624園を突破し、売上高は同43%増の5億8000万円だった。イベントを通じて食育を推進、子育て世代の保護者への認知を効果的に増やした。
11月11日のオンライン決算説明会で、高島宏平社長は「年末商材の売上貢献が大きいが、今年の動向の予測が難しい。『パッとOisix』という冷凍食品の新サービスの実験を開始しており伸びそうな事業にリソースをかけて成長させていきたい」と話した。
オイシックス・ラ・大地 21年4―9月期/Oisix24%増収/連結売上は18.0%増(2021年11月18日号)
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