メルカリ/みずほ銀と協業開始/ATMコーナーに配送拠点(2021年11月18日号)

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 フリマアプリのメルカリは11月17日、みずほ銀行(本社東京都、藤原弘治頭取)とサービス向上や相互送客に向けた連携を開始したと発表した。協業の第1弾として、みずほ銀行内に「メルカリ」の配送拠点を設ける。今後、両社の顧客基盤を生かしたサービス提供も視野に入れる。
 同月19日から、東京・千代田区の「みずほ銀行OOTEMORI第一出張所」内のATMコーナーに、「メルカリ」商品用の無人投函ボックス「メルカリポスト」を設置して実証実験を開始する。
 生活に密接な金融機関内に配送設備を設置することで、ユーザーの利便性向上と利用促進を図る。
 今後両社間で検討する協業内容として、(1)実店舗を活用した「メルカリ」配送拠点の拡大(2)顧客に向けた両社の知見の相互提供(3)相互送客による新たな顧客層の開拓(4)サービスの融合による顧客体験価値向上への取り組みを挙げている。
 「メルカリ」「メルペイ」などの基盤を活用した金融サービスの仲介事業など、金融領域での連携も強化していく見通しだ。
 メルカリは10月に物流部門の子会社を設立するなど、配送面での利便性向上に向けた取り組みを強化している。その中で重点施策とした掲げているのが配送拠点の拡大だ。現在約1000カ所に設置されている「メルカリポスト」を、24年中に8000カ所まで拡大する計画だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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