ニッセンHD/大型家具から撤退/専用センターは売却へ

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ニッセンホールディングス(HD)は8月17日、早期の黒字化に向けた経営合理化策を発表した。年間約160億円を売り上げている大型家具事業から撤退するとともに、三重・いなべ市にある大型家具の専用センターを売却する。ニッセンHDとニッセンの社員を対象に120人の希望退職者を募るほか、アパレルや雑貨の検品を行う海外検品所も整理する。一連の合理化策に伴い、15年12月期決算で約57億円の特別損失を計上する予定で、今期の純損失は119億円に下方修正した。

希望退職120人を募集

 大型家具事業は来年年2月をめどに撤退する。対象商品はニッセンブランドによるベッド、ソファ、チェスト、テレビボードなど。大型配送にかかるコストは増加傾向にあり、損益構造は年々悪化していたという。
 前期における大型家具の売上高は158億円で、連結売上高(2083億7000万円)の7・6%を占めていた。大型家具事業による営業損失は12億円としている。
 大型家具からの撤退によって、三重大型商品センターは売却する予定。大型家具事業に従事する従業員は、希望退職を募るほかグループ内の配置転換を行う。なお、大型商品センターの譲渡先や譲渡価額、売却時期は未定としている。大型家具事業の撤退に伴い、約39億円(センターの売却を含む)を特別損失として計上する。

(続きは「日本流通産業新聞」8月20日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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