ポーラ 21年1―9月期/コロナの影響長期化/売上高微増も訪販チャネルは微減に (2021年11月11日号)

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 ポーラ(本社東京都、及川美紀社長)の21年1―9月期(第3四半期)の売上高は、前期比5.8%増の771億4600万円だった。売上高は微増となったが、国内の対面販売チャネルはコロナの影響が長期化したことにより、引き続き厳しい事業環境だったとしている。委託販売チャネルの売上伸長率は、前年同期比で3.0ポイント減少したという。
 ポーラの21年1―9月期における営業利益は前年同期比64.2%増の117億8200万円だった。
 21年7―9月(純第3四半期)の売上高は前年同期間比9.7%減の241億2000万円、営業利益は同37.9%減の29億3500万円だった。
 訪販やサロン販売を含む「委託販売チャネル」では、21年1―9月期の売上高が、ポーラ全体の売上高の68.8%に当たる530億7600万円となった。
 路面店サロンの「ポーラ・ザ・ビューティー」の、20年9月末時点の店舗数は、20年12月末時点比で33店舗減少し、603店舗となった。「エステイン」などの郊外型サロンを含むショップ数全体では、483店舗減少し、3297店舗となった。
 ポーラでは、長期化するコロナの影響を打破するため、オンラインとオフラインを融合した顧客作りを推進する方針だ。
 11月には、新規顧客の獲得を主な狙いとした新スマホアプリをリリースする予定だという。
 ECサイトやサロンで顧客に、新アプリのダウンロードを促す考え。美容情報の提供や、オンラインカウンセリングなどを気軽に行える環境を整備する計画だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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