日本トリム 21年4―9月期/整水器売上高29.3%増/職域販売で月間5000台販売目指す (2021年11月11日号)

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 電解水素水整水器の職域販売を手掛ける日本トリムの21年4―9月期(中間期)における、ウォーターヘルスケア事業の売上高は前年同期比29.3%増の39億5900万円となった。21年に引き続きコロナの影響を受けたとしているが、6月に発売した新型の整水器「TRIM ION Refine(トリムイオンリファイン)」が好評で、増収を支えた。同社では、デジタル営業ツールの導入や、営業トークの見直しなどにより、職域販売での月間の整水器の販売台数を、5000台にまで高める考えだ。
 6月に発売した「トリムイオンリファイン」は、高い水素濃度の電解水素水を作ることができる整水器だ。日本トリムの透析の技術を応用しており、アルカリ性レベルは維持しつつ、水素の濃度を高めることができるという。
 従来の整水器「GRACE(グレイス)」よりコンパクト化することにも成功したとしている。21年10月時点で、日本トリムが販売する整水器の80%を「リファイン」が占めているという。
 日本トリムではこのほど、営業トークの見直しにも着手した。これまで、日本トリムの職域販売の営業トークは、販売力の高い営業マンの”職人芸”に頼る部分が大きく、属人化が進んでいたという。
 日本トリムでは、森澤紳勝社長の指示の下、若い営業マンでも同じように販売できる営業トークを開発したという。標準的な消費者は、注意・関心・欲求・記憶・行動の順番で購買を決定するとする「AIDMA(アイドマ)」の法則に則って、営業トークを組み立てた。顧客が「自分のこと」としてトークを聞いてくれるよう、説明的な要素の強い営業方法にシフトしたとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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