サン宝石/聖和趣味の会が名乗り/事業再建に向けスポンサー契約 (2021年11月11日号)

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 ファンシーグッズやアクセサリーの通販などを行うサン宝石(本社山梨県)は11月8日、衣料品のカタログ通販を手掛ける聖和趣味の会(本社大阪府)とスポンサー契約を締結した。
 サン宝石は今年8月27日に、民事再生手続開始の申請を行った。事業再建のため、今年10月にはクラウドファンディングサービスで支援を募った。ファンからの支援が殺到し、最終的に目標金額を大幅に上回る、1265万円の支援が集まったという。
 同社は、11月9日にツイッターで「スポンサー契約締結のお知らせ」を行った。ファンからは、安堵や喜びの声が数多く寄せられたという。同社は、「新たなサン宝石として継続していけるよう努めたい」としている。
 スポンサー契約を結んだ、聖和趣味の会は、レディースウエアなど衣料品のカタログ通販を手掛ける企業。聖和趣味の会には、約30万人の顧客がいるという。聖和趣味の会の親会社である玉光堂(本社東京都)は、CD・DVD・映画・音楽ソフトなどの製造・販売も行っているとしている。
 玉光堂グループとしては今後、サン宝石の山梨の物流機能の統合を行ったり、それぞれの商流の共有などを図ったりするという。契約締結により、合理化やコスト削減などのシナジー効果を見込んでいるとしている。サン宝石は11月9日、再生計画案を甲府地裁へ提出した。12月中に債権者集会を開く予定だという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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