ワコールホールディングス/EC売上高12.3%増/中間期比率は3割超(2021年11月4日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 ワコールホールディングス(HD)の21年4―9月期(中間期)の連結業績における、主要6社のEC事業の合計売上高は前年同期比12.3%増の228億円だった。売上高に占めるEC比率は合計で30.8%となった。
 自社ECサイト「ワコールウェブストア」の売上高は同1%増となった。送料無料キャンペーンなどが奏功し、計画を上回る購買率を確保。前年同期の水準を上回ったとしている。
 中国ワコールのEC売上高は同16%減となった。新興ブランドとの競争激化に加え、ECモール事業者が主催する大型商戦が苦戦し、前年同期を下回った。
 ワコールインターナショナル(米国)のEC売上高は同25%増となった。前年同期は営業赤字だったが、黒字に転じた。ECの成長に向けて戦略的な投資を継続した一方、増収や売上利益率の改善がみられた。
 ワコールヨーロッパのEC売上高は同64%増に。中でも、英国で展開するECは同54.4%増と大幅増収になり、売り上げに占める自社EC比率は6%程度に高まったという。 
 ピーチ・ジョン事業の売上高は同1.5%増の61億6000万円。営業利益は、増収に加え、売上利益率の向上や経費抑制により、同3.8%増の10億5000万円だった。自社ECの売上高は「巣ごもり需要」で伸長した前年同期から13.8%減と下回った。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ