ジェイフロンティア/通販支援など3社を傘下に/医療用医薬品ECの「SOKUYAKU」強化で(2021年10月21日号)

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 健康食品や医薬品のECを展開するジェイフロンティアは10月15日、物流・販促支援のアルファランなど3社を子会社化すると発表した。子会社化するのはいずれも、オンライン診療と医療用医薬品ECのサービス提供を行う「SOKUYAKU(ソクヤク)」の強化と、収益基盤の拡充が目的だとしている。ジェイフロンティアでは、3年後の24年5月期中に、「ソクヤク」の利用者400万件を目指すとしている。
 ジェイフロンティアが子会社化するのは、販促・物流支援のアルファラン(本社東京都)、医薬品ECのシーディ(本社埼玉県)、医薬品の開発・製造を行うバイオセーフ(本社東京都)の3社だ。10月15日に、株式取得・子会社化の基本合意書を締結した。11月末までに3社の株式を取得する予定だという。
 アルファランは、ECの受注やDMのデザイン・発送代行、ウェブマーケティングの販促支援などの事業を展開している。アルファランの持つオンライン・オフラインのマーケティングノウハウを活用し、「ソクヤク」を導入する医療機関や薬局に対して、マーケティング支援を提供する新事業の創出を目指すとしている。
 シーディは、楽天市場やヤフーショッピング、アマゾンなどのECモールで、「くすりのインディアン」などの複数の医薬品のEC店舗を運営している。医薬品の卸販売や調剤薬局の運営も行っている。シーディの累計顧客数は500万人を超えているという。ヤフーショッピングでは、「年間ベストストア医薬品部門」を受賞したこともあるとしている。
 バイオセーフは、シーディが運営する医薬品ECサイト「くすりのインディアン」などで販売するオリジナル医薬品等の企画・開発・製造を担っている。
 ジェイフロンティアでは、シーディとバイオセーフが有するオリジナル医薬品の企画・開発・製造・販売に関する知見・経験を活用し、オリジナル医薬品の定期通販の構築を目指すとしている。「ソクヤク」のアプリに、一般医薬品を販売するEC機能を実装することも検討しているという。
 ジェイフロンティアでは、24年5月期中の中期経営計画の中で、「ソクヤク」の会員数400万件、導入する医療機関3100件、調剤薬局3200件を目指すとしている。同社の健康食品通販と、「ソクヤク」のシステムを一元管理し、顧客分析やCRM施策を一貫して行う計画を掲げている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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