楽天/ベイシアの出店決定/ネットスーパー支援を年内始動(2021年10月21日号)

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 楽天グループ(楽天)は10月20日、ネットスーパーのプラットフォーム「楽天全国スーパー」の提供を年内に開始すると発表した。開始に先立ち、スーパーマーケット「ベイシア」を138店舗展開するベイシアと出店契約を締結した。「楽天西友ネットスーパー」のノウハウを生かし、全国でネットスーパーの早期立ち上げを支援。「楽天経済圏」の拡大にもつなげる考えだ。
 「楽天全国スーパー」を通じて、全国のスーパーマーケット事業者を対象に、受注管理やオンライン上の決済などネットスーパーを運営するためのシステムを提供する。システムの初期費用は無料。売り上げに応じたシステム利用料やマーケティング費用を徴収する。
 集客や販促活動の支援、配送に伴うオペレーション立ち上げのコンサルティングなどを一気通貫で行う。スーパーマーケット事業者は初期費用を抑えながら、早期にネットスーパーを立ち上げることが可能になる。
 ユーザーは「楽天全国スーパー」上で郵便番号を入力すると、居住エリアへの配送に対応するネットスーパーを検索でき、サービスの利用が可能になる。決済時に楽天IDでログインすることで、事前登録した住所やクレジットカード情報などを利用してスムーズに買い物ができるほか、「楽天ポイント」をためたり使ったりすることができる。
 コロナ禍にネットスーパー需要は急速に拡大しており、「楽天西友ネットスーパー」の21年1~3月の売り上げは前年同期比29.9%増、同4~6月の売り上げは同28.44%増と伸長している。
 スーパーマーケット事業者のネットスーパー参入意欲が高まる一方、ネットスーパー運営についてのノウハウ不足やシステム開発のコスト負担などが課題となっていることから、「楽天全国スーパー」の提供を通じて事業者のネットスーパー事業参入を支援する。楽天としては楽天ポイントを軸とした「楽天経済圏」の拡大につながるとみている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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