【ドッグフード通販市場】 メディア強化が増収の鍵に/月間100万PVで500%増収企業も

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PETTOKYO FOODSのドッグフード

 ドッグフード通販市場では近年、ペットに関する、自社のウェブメディアを売り上げ拡大に活用する動きが活発化している。20年2月以来、カスタマイズされた犬用食品をサブスクで展開するPETOKOTO(ペトコト)では、21年8月に、累計製造食が500万食を超えた。同社の成長の原動力となったのが、自社のペットライフメディア「PETOKOTO」だ。同メディアには、月間100万人が来訪。認知度の向上や、購入の拡大につながり、21年9月期の売り上げは、前期比500%増となる見通しだという。ペットフード通販のもう一つのトレンドと言えるのが、フレッシュフード(※1参照)の台頭だ。ペトコトでも、フレッシュフードを販売しており、売り上げを伸ばしている。今後のドッグフード通販業界では、「自社メディアへの集客」と「フレッシュフード」が、台風の目となりそうだ。

■飼い主の悩みに獣医師が回答

 近年のペットメディアでは、発信者とユーザーが、双方向のコミュニケーションを行えることが多い。ユーザーにとっては、動物病院に行かなくても、自宅から簡単にペットの相談ができる点が、利用する最大のメリットとなっている。ユーザーから寄せられる質問に対して、メディア内でのチャットボットやラインを介して、獣医師や専門スタッフが回答するケースが多い。
 「フードを食べない」「病気の疑いがある」「体型が気になる」といった、飼い主の日常的な悩みを解決することを通して、メディアへの集客を図っている。そこから通販・ECに誘引することにより、注文数やサイトの訪問数を伸ばしている企業も多いようだ。
 ドッグフード通販のスタートアップ企業や、ドッグフード通販事業の強化に取り組む企業が、ペットに関する自社メディアを立ち上げる動きも目立っている。
 月間100万人が来訪するメディアを持つPETOKOTO(本社東京都)でも、同様のサービスを展開している。同社のメディアでは、会員以外の顧客からも相談を受け付けることにより、間口を大きく広げている。
 「通販・EC市場の広告はすでに飽和しており、費用も高い。これからは広告にお金をかけず、メディアを生かした集客を行うことが主流になると思う」(大久保泰介社長)と話す。同社の売り上げは設立以来右肩上がりで拡大しており、21年9月期の売上高は、前期比500%増を見込んでいるという。
 ペットに関する自社メディアを成長の原動力にしようとしているという意味では、ECで医薬品などを販売するオズ・インターナショナル(本社東京都)も同様だ。同社では、8月27日、医薬品などを扱う自社ECサイト「アイドラッグストアー」内に、ペットに関するコラムを掲載する「アイドラペット」を開設した。同社では同時に、同サイトで扱うペット商品を大幅拡充、商品ラインアップを、従来の30点から200点に増やした。
 同サイトのコラムは獣医師が書く。まずは週2回の更新を目標にしているという。「ペットの飼い主は、困りごとをネットで検索することが多い。そういった悩みのテールワード(※2参照)を拾うことにより、サイトの流入につなげたい」(オズ・インターナショナル担当者)と話す。記事内には悩み解決につながる商品を掲載し、ECサイトへの誘引も図っているという。


■主食は「ドライ」から「フレッシュ」に

 飼い主の悩みを解決するため、主食となるペットフードも変わりつつある。

(続きは、「日本流通産業新聞」9月9日号で)

オズ・インターナショナルではペットメディアを新設

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