経済産業省/物販ECは21.7%増/20年度の市場規模を発表(2021年8月5日・12日夏季特大号)

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物販分野のBtoC―EC市場規模の推移(単位:億円)

物販分野のBtoC―EC市場規模の推移(単位:億円)

 経済産業省は7月30日、20年度の「電子商取引に関する市場調査」の結果を発表した。国内のBtoC―EC市場規模は、前年比0.4%減の19兆2779億円になった。物販系分野は同21.7%増の12兆2333億円と拡大。EC化率は同1.32ポイント増の8.08%になった。
 物販系分野の商品ジャンル別の伸び率トップ3は、1位が「生活家電、AV機器、PC/周辺機器等」(同28.8%増)、2位が「書籍、映像・音楽ソフト」(同24.8%増)、3位が「生活雑貨、家具、インテリア」(同22・4%増)だった。
 物販系分野と同様にデジタル分野も同14.9%増の2兆4614億円と大きく拡大した。ジャンル別では、「電子書籍」が同36.2%増、「有料動画配信」が同33.1%増になった。
 一方、コロナ禍で旅行サービスなどを含むサービス系分野は同36.1%減の4兆5832億円と大幅に減少している。「旅行サービス」は同60.2%減、「チケット販売」は同65.6%減になった。
 BtoB―EC市場規模も同5.1%減の334兆9000億円と減少している。コロナ禍でBtoBの商取引市場全体が縮小しており、その影響がEC市場にも出ている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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