アマゾンジャパン/首都圏5カ所に配送拠点設置/ラストワンマイルの配送力を強化(2021年7月15日号)

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 アマゾンジャパン(本社東京都、ジャスパー・チャン社長)は7月12日、21年中に、東京・埼玉・千葉・神奈川の1都3県に、合計5カ所のデリバリーステーションを開設すると発表した。アマゾン専用商品の配送を行う「Amazonフレックス」のドライバーも、数百人規模で募集するとしている。ラストワンマイルの自社配送網を拡大するとしている。
 デリバリーステーションは、顧客に商品を配送する前の最終物流拠点だ。顧客からアマゾンに注文があった商品を、全国の物流拠点から輸送し、保管する。
 6月には、東京・町田にデリバリーステーションを開設した。これを皮切りに、8月には埼玉・戸田に、9月には東京・府中に、10月には神奈川・鶴見と千葉・船橋に、それぞれデリバリーステーションを開設する予定だとしている。
 アマゾン出品者のコンサルティングを手掛けるアグザルファ(本社東京都)の比良益章社長は、アマゾンがラストワンマイルの物流拠点や、そこで働く人員を拡充することについて、「将来的に、アマゾン以外のECの物流のシェアを拡大していくのではないか」と予想している。「アマゾンが自社配送網を強化する背景には、出品者にFBA(フルフィルメントバイAmazon、アマゾンの物流サービス)をもっと利用してもらいたいという狙いがあるのではないか。将来的には、アマゾン以外からの注文をアマゾンの倉庫から発送・配送するサービスを全国的に拡大していきたいのではないか」という。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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