アスクル〈中期経営計画〉/4年で売上5500億円/BtoB2桁成長、BtoC黒字化(2021年7月8日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
中期経営計画で発表したシナリオ

中期経営計画で発表したシナリオ

 アスクルは7月2日、25年5月期までの中期経営計画を発表した。25年5月期の連結売上高を21年5月期の30.3%増となる5500億円にまで拡大する。BtoB事業は成長性を高め、最終年度には2桁成長を狙う。BtoC事業ではグループシナジーを発揮し、早期の黒字化を図る。
 BtoB事業ではオフィス向けのECサイトとして圧倒的な存在感を発揮するべく、23年5月期に新サイトを開設する。新サイト効果で累計500億円超の売り上げ拡大を狙う。
 個人事業主や中小事業向けに提供する「アスクル」と、中堅や大手企業向けに提供する「ソロエルアリーナ」を統合。「アスクル」の検索性やリコメンド、「ソロエルアリーナ」の購買管理機能やボリュームディスカウント機能を兼ね備えたサイトにする予定だ。さらに、テレワークにも対応した購買機能を実装する。
 BtoC事業の日用品ECサイト「ロハコ」はZホールディングス(HD)グループの資産を生かし、23年5月期には黒字化を実現する。「ロハコ」の集客やサイト基盤、決済はZHDのサービスやノウハウを活用し、アスクルでは商品開発や物流、CRMに資源を集中する。
 「ロハコ」の本店サイト(本店)とPayPayモール店(PayPay店)で購買履歴やポイント還元率を共有化し、相互利用を促す。本店ではオリジナル商品を強化し、ファンを拡大する。
 PayPay店ではナショナルブランドを強化し、新規顧客の獲得を推進する。こうした取り組みにより、累計200億円超の売り上げ増加を狙う。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ