ヤクルト本社/顧客情報の活用を強化/10年間の長期ビジョンを策定(2021年7月1日号)

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 ヤクルト本社は2030年度にグローバルで乳製品の販売本数を1日当たり5250万本、連結売上高5500億円の達成を目指す。国内事業では、DX化の一環として、約360万件の顧客管理を進めることで、販売促進に生かす。6月24日に開催した、2021年度から2030年度の10年間の長期ビジョン「Yakult Group Global Vision 2030」発表会で明らかにした。
 目指す姿として「世界の人々の健康に貢献し続けるヘルスケアカンパニーへの進化」を掲げた。 成田裕社長は「現在の事業領域にとらわれることなく、健康に関する社会課題に貢献できると考えている」と話した。
 販売員の「ヤクルトレディ(YL)」を通じて、地域社会における健康課題を解決する、新たな商品やサービスの展開を推進。健康食品やサプリメント、化粧品では、美と健康を融合したソリューション提案を進める。
 4カ年(21年度―24年度)の中期経営計画では、国内事業において、「ヤクルト1000」「ヤクルト400W」といった高付加価値商品を中心とした商品戦略を推し進める。ウェブ受注「ヤクルト届けてネット」を通じて、これまで接点のなかった消費者への訴求を強化する。化粧品事業では、多様化する顧客ニーズに合わせた新たな仕組みの構築を目指すほか、中国を念頭に海外進出への挑戦と拡大を狙う。

(続きは、「日本流通産業新聞」7月1日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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