アスクル／配送管理システム開放／委託先の効率化、サービス平準化図る（2021年7月1日号）

　アスクルは６月３０日、独自に開発した配送管理システム「とらっくる（仮称）」を外部の配送委託先に本格提供すると発表した。配送委託先であるパートナー企業の配送効率向上を支援するとともに、アスクルの配送サービスの品質を平準化する狙いもある。
　「とらっくる」は自社物流によって蓄積したビッグデータなどを活用して開発したシステム。「とらっくる」では、配送先の駐車スペースや、道路の混雑状況などの情報を加味した配送ルート計画を自動生成できる。
　日時変更や不在再配達依頼の情報を確認することも可能。配送パートナーに「とらっくる」搭載のスマホ端末を貸与し、配送業務の効率化を支援する。
　２０年９月から、段階的に配送パートナーに「とらっくる」を開放していた。コロナ禍で急拡大を続けるＥＣ市場を支える配送パートナーの業務負荷軽減や、複雑化する配送サービスの品質維持向上を目指し、本格的にオープン化することにしたという。
　アスクルは「とらっくる」を活用する配送パートナーを中心に、「アスクル配送プラットフォーム」を構築する構想がある。物流のＤＸを推進し、急拡大するＥＣ市場に向けパフォーマンス向上を目指す考えだ。