ソースネクスト 21年3月期/EC売上高55億円/コロナ禍受け商材に明暗(2021年5月27日号)

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 ソースネクストの21年3月期における自社EC売上高は、前期比0.5%増の55億5800万円だった。実店舗販売での減収もあり、EC化率は11.3ポイント増の同43.2%に上昇した。テレワーク関連が伸びた一方、自動翻訳機の販売が落ち込むなど、コロナ禍の需要変化で商材ごとに明暗が分かれる形となった。
 会議に最適化したAI(人工知能)搭載ウェブカメラ「Meeting OWL(ミーティングオウル)」(税込12万6500円)の累計出荷数が1万台に達するなど、テレワーク需要に応えるIoT機器の販売が伸びた。リモート会議に関する商品は、今期新たに5製品を投入する計画だ。
 一方、インバウンド需要の減退により、同社の主力商品である自動音声翻訳機「POCKETALK(ポケトーク)」シリーズの売上高は同74.6%減と落ち込んだ。
 連結売上高は同25.6%減の128億5100万円だった。営業利益は同13.8%増の5億4000万円、経常利益は同15.8%減の4億5200万円、純利益は同15.0%減の1億9100万円だった。大幅減収だったものの、広告抑制などにより黒字を確保した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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