生活の木/前期の通販売上240%増/マスクスプレーの特需で(2021年5月20日号)

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 ハーブやアロマテラピー事業を展開する、生活の木(本社東京都、重永忠社長)は、通販事業が順調に推移している。
 20年8月期の通販売上高は前期比240%増となり、今期は新規顧客の獲得やリピート率向上の施策で売り上げは横ばいを見込むものの、購入単価や利用率は向上しているという。
 同社は全国に100店以上の店舗を持つ。通販は店舗とのオムニチャネル戦略として取り組んでいる。20年8月期の通販売り上げが大きく伸びたのは、マスクに噴霧するスプレーの特需を取り込んだためだ。同商品の流通は、19年8月期と比べ1200%増となり、増収に寄与した。
 コロナ禍では、マスク需要だけでなく、セルフケアへの消費者意識が向上したことで、ハーブやアロマの需要が増加し、同社にも良い影響が出ているという。
 昨今は、新規顧客のさらなる獲得を目指し、コンテンツの強化やユーチューブを活用した動画配信にも注力。「重要なのは、手軽さや簡単さを伝えることだ」(同社)とし、今後も情報発信の強化と質の向上に取り組んでいく。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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