北の達人コーポレーション 21年2月期/売上高は8%の減少/新規獲得回復で計画を上回る

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 北の達人コーポレーションが4月14日に発表した21年2月期決算は、売上高が前期比8.2%減の92億7000万円だった。ウェブマーケティング部によるノウハウのマンネリ化で新規顧客獲得数が踊り場となったことや、新商品のリリース遅れなどにより減収だった。ただ、下期から新規顧客獲得数は回復傾向にあり、売り上げ予想との比較では12.7%増となった。
 新規顧客獲得策では当期、成果報酬型代理店とのアフィリエイトを強化した。さらに、アマゾンや楽天市場といったECモールでの販売を強化。一部エリアにおいて、BS放送によるインフォマーシャルを展開した。
 LTV向上策としては、クロスセルやアップセルを行うことで強化した。定期購入者の継続率向上を図るため、専門の問い合わせ窓口も設置。このこともLTV向上につながっている。
 返品調整後の売上総利益率は75.8%となり、前期比0.1ポイント改善した。売上高販管費率は53.8%で同6.9ポイントの大幅増となっている。販管費の内訳は不明だが、対計画比を上回る積極的な広告投資を実施したと見られる。
 営業利益は前期比30.3%減の20億3100万円だった。売上高営業利益率は21.9%で同7.0ポイント減少した。
 経常利益は同29.9%減の20億4800万円、当期純利益は同29.7%減の13億8700万円だった。営業・経常・純利益ともすべて、対業績予想値を上回る利益額となっている。

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