しまむら 21年2月期/EC売上は約17億円/自社EC開設も目標届かず

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 しまむらの21年2月期におけるEC売上高は、約17億円だった。20年2月期のEC売上高は9億5000万円だったことから、約79%の増収となった。20年10月に自社ECサイトを開設し、会員獲得を急いでいるものの、当初計画していたEC売上高20億円の目標には届かなかった。
 19年1月に店頭受け取りだけに対応したECアプリ「しまコレ」の提供を開始し、20年5月末までにダウンロード数が100万件を突破している。
 昨夏、EC専用の物流センターを稼働し、同10月には自宅受け取りも可能な自社ECサイトを開設した。「しまコレ」は終了し、販売チャネルを自社ECサイトに移行している。
 自社ECサイト利用者の約9割が店頭受け取りを選択しているという。この数字は当初の想定よりも高く、オンラインストアと実店舗との相互送客に大きな効果を実感している。
 商品ではインフルエンサーの企画商品やキャラクター商品、ラージサイズの商品など、オンラインストア限定の商品が売れ筋となった。サービス面では、12月から予約販売を開始し、売り切れによるユーザーの機会ロスを防ぐ取り組みも開始した。
 鈴木誠社長は、「EC事業は品ぞろえとサービスを拡充し、『しまむら』以外の店舗ブランドのアイテムもECでの取り扱いを開始する」と話している。
 22年2月期のEC売上高は50億円を見込む。しまむら事業で40億円、バースデイ事業で6億円、その他の事業で4億円の計画だという。
 鈴木社長は「3年後にEC売上高120億円、将来的には全体売上高の5%程度の250億円程度まで伸ばしたいと考えている」と展望を語る。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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