高島屋 21年2月期/Cメディア事業部23%増収/カタログ・TV・ECで226億円

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 高島屋は、21年2月期(通期)のクロスメディア事業部の売上高が前期比22.5%増の約226億円となった。
 クロスメディア事業部の売上高は、カタログ通販、テレビ通販、ECの売り上げのうち一部で構成している。同事業部の売上高のうち「2~3割をECが占める」(広報・IR室)と言う。そのため、残りの7~8割を占める約160~180億円がカタログ通販とテレビ通販の売り上げであると言えそうだ。
 テレビ通販の売り上げは1割に満たないとしており、カタログ通販の売り上げが最も大きいとみられる。
 クロスメディア事業部のEC売り上げも含む高島屋のEC全体の売上高は、前期比60%増の297億円だった。コロナ禍の外出自粛が続く中、生活を豊かにする商品へのニーズが高まったとしている。特に伸長が目立った総菜・弁当カテゴリーのEC売り上げは同139%増となった。EC全体の新規利用者は前期比85%増となった。前期のEC事業について、「緊急事態宣言下での外出自粛や巣ごもり消費の影響もあり、非常に好調に推移した」(同)と話している。
 歳暮、おせち、クリスマス、バレンタインにおけるEC売り上げも前年を大きく上回った。同社によると、歳暮のEC売り上げは同35%増、おせちは49%増、クリスマス関連は77%増、バレンタイン関連は132%増になった。バレンタインは2回目の緊急事態宣言発令のタイミングと重なったため、伸長が特に目立った。
 期中は、北海道展などの物産展をオンラインでも開催し、ライブコマースも積極的に行った。新規顧客の入り口になったとみている。

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