【無店舗販売実施企業 健康食品売上高調査 2021年版】 トップ50社合計7456億円/首位のサントリーウエルネスは900億円に

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 通販・訪販を実施する無店舗販売の健康食品市場では、コロナ禍で、プラスとマイナスの両方の影響を受けているようだ。健康志向の高まりで、免疫ケアにつながる健康食品やダイエットサプリメントなどの需要が増加している。一方で、景気の悪化による消費者の買い控えや、対面販売の機会減少による影響も浮き彫りになった。
 本紙がこのほど実施した、「無店舗販売健康食品売上高調査」における、通販・訪販の健康食品販売企業のトップ50社の合計売上高は7456億1900万円だった。昨年調査時の7548億円を92億円下回った。
 13年連続首位のサントリーウエルネスの20年12月期の健康食品の売上高は、本紙推定で900億円。化粧品を含めた全社売上高は、1000億円を超えたとみられる。
 好調な企業がある一方で、「売れる商品とそうでない商品と二極化している」という企業も少なくないようだ。
 訪販やネットワークビジネス(NB)実施企業では、「健康志向の高まりで好調だった」という企業もあった。一方で、サロン販売などでは特に、対面販売の機会の減少で、健康食品の売り上げが減少したという企業も少なくなかった。
 12位のポーラでは、20年12月期の健康食品の売上高が大幅に減収したとみられる。
 同社では、中国インバウンドによる、健康食品の売上比率が大きかったことが、減収の大きな要因となった。
 「免疫ケアの需要が高まっている」というのは、多くの企業の見解の共通するところ。21年の無店舗販売の健康食品市場は、コロナ禍の影響による好景気が続くと予想する企業が多くなっている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ