〈進む通販企業の法律武装〉 北の達人は対策室設置、はぐくみ社に勝訴

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

はぐくみプラスが販売する「はぐくみオリゴ」

 健康食品・化粧品ECの北の達人コーポレーション(北の達人)は今年2月、品質誤認表示や不正競争防止に関する、はぐくみプラス(本社福岡県、山村昌平社長)との訴訟において、第一審で勝訴したと発表した。北の達人は、競合・模倣対策室を設置し、競合企業が自社の事業を阻害する行為の監視・対応に注力している。「楽天市場」のアワード「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2020」で総合5位に選ばれたインテリアECのモダンデコ(本社広島県、小林敬弘社長)も知財部門を設け、模倣品対策などに注力している。大手メーカーでは当たり前のように取り組んでいる法律に基づいた知財管理や競合対策を、中堅中小企業でも取り組む動きが活発化してきた。

 北の達人は18年2月、はぐくみプラスによる品質誤認表示・信用毀損行為の差し止め、品質誤認表示の抹消、虚偽の事実を記載した文書の回収を求めるとともに、13億7944万円の損害賠償の一部である1億円の支払いなどを求め、東京地裁に訴訟を提起していた。
 東京地裁による第一審判決では、はぐくみプラスが販売する「はぐくみオリゴ」のオリゴ糖が53.29%しか含まれていないにもかかわらず、純度を100%と表示していた行為が品質誤認表示に該当することなどを認定。はぐくみプラスに対し、損害賠償金として1835万7803円、および遅延損害金の支払いなどを命じた。


■北の達人は控訴

 北の達人は2月24日、第一審の判決を受けて、知的財産高等裁判所に控訴を提起した。東京地裁がはぐくみプラスに対して命じた損害賠償金は1835万7803円であり、北の達人が提訴時に求めた1億円からは程遠い。
 より厳格な処罰を求めて控訴する決断を下したようだ。
 北の達人の木下勝寿社長は、「今回の勝訴は当然のこと。通販業界はヒット商品が生まれると、すぐに粗悪なコピー商品が出回り、その粗悪な品質から消費者の信頼を失っていき、その結果、市場そのものをつぶしてしまうという負の連鎖を引き起こしている。当社は業界の健全化、消費者保護の観点からこのような状態を改善する必要があると感じている」とコメントした。


■問題視したポイント

 北の達人は、はぐくみプラスの社員がアフィリエイター向けに、「(北の達人社の)『カイテキオリゴ』はオリゴ糖100%じゃない、(はぐくみプラスの)『はぐくみオリゴ』はその点良品で100%」と説明していた点などを問題視し、訴訟を起こした。
 虚偽の事実をもとに、

(続きは、「日本流通産業新聞」」2月25日号で)

モダンデコ・インターネット営業部の三浦力部長

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ