ダスキン 20年4―12月期/家庭訪販、5.0%減に/グループ内横断キャンペーンを実施

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 ダスキンの20年4―12月期(第3四半期)における訪販グループの売上高は、前年同期比5.4%減の805億3200万円、営業利益は同6.5%減の88億1700万円だった。家庭訪販事業は、第1四半期(20年4―6月期)に新規顧客の獲得活動ができなかったことから、同5.0%減だった。
 20年9月から21年2月末まで、グループ内の商品やサービスを横断する「くらし新習慣キャンペーン」を実施。「キレイの質にこだわるくらし」をテーマに、衛生対策やイエナカ需要、代行需要などに対応した商品やサービスの販促活動に注力した。既存客へクーポン付きのチラシを配布し、割引サービスが受けられるなどの取り組みを行った。
 家庭訪販事業は、主力のモップ商品の売上高が、特に第1四半期に新規顧客獲得する積極的な営業活動が実施できなかったことや、既存客の商品交換時期の延期が発生したことなどで減収となった。
 商品別では、「おそうじベーシック3」、フロアモップ「LaLa(ララ)」、ハンディモップ「shushu(シュシュ)」「スタイルクリーナー」のセット)の売り上げは同3.3%減となった。「床用モップ」は同5.1%減の75億4200万円、「ハンディモップ」は同7.7%減の26億5400万円といずれも不振だった。
 役務サービスでは、「エアコンクリーニング」が同18・9%増と好調だったが、「家庭用空気清浄機」は同29.3%減、「家庭用フィルター」が同5・1%減だった。
 化粧品や健康食品を販売する「ヘルス&ビューティ(H&B)事業」の売上高は同23・2%減だった。
 一方で、感染リスクの低減など衛生意識の高まりに伴い、除菌・抗菌ニーズが高まった。富士フイルムとの共同開発商品で、洗浄や除菌、抗菌ができる「TuZuKu 持続除菌洗浄剤」をはじめ、除菌関連商品の売り上げが増加。「アルコール除菌剤」の売上高は同24.9%増だった。
 また、販売に注力している「浴室用浄水シャワー」は、積極的なテレビCM、ウェブ動画配信などが奏功し、売上高は同44.5%増だった。
 ウェブ会員サイト「DDuet(ディー・デュエット)」の会員数は同23.4%増の118万4000人に増加した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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