北の達人コーポレーション／ＦＭ局を子会社化／デジタル音声広告を攻略

　化粧品や健康食品のネット通販事業を手掛ける北の達人コーポレーションは２月１５日、北海道のＦＭラジオ局であるエフエム・ノースウェーブを子会社化すると発表した。エフエム・ノースウェーブの音声コンテンツの制作ノウハウと、北の達人が有するマーケティングや広告運用ノウハウを相互活用して、デジタル音声広告（デジタルオーディオアド）の攻略に取り組む。
　エフエム・ノースウェーブの大株主である、えんれいしゃから、エフエム・ノースウェーブの議決権所有割合の７２．８％の株式を取得する。株式譲渡日は３月３１日の予定。取得価額は公表していない。
　エフエム・ノースウェーブを傘下に収めることで、企業ブランド醸成を目的としたラジオ番組の制作や放送による広報活動を予定。北の達人の顧客に向けた通販ラジオ番組の制作も検討しており、ネット購買層以外の新規顧客獲得も視野に入れている。
　デジタルインファクトの調査によると、聴取ユーザーの属性や趣味嗜好（しこう）に合わせて広告の差し替えが可能なデジタル音声広告市場は、２０年の１６億円から２５年には４２０億円に拡大すると予想されている。