京都きもの友禅 20年4―12月期/回復基調も2桁減収/営業利益は黒字に

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 京都きもの友禅の20年4―12月期(第3四半期)における和装関連事業の受注高は、第1四半期にコロナ禍で臨時休業した影響から、前年同期比34.4%減の51億2000万円と大きく減収した。
 主力の「振袖」の販売やレンタルは、20年10月以降、来店者数が改善傾向にあるが、4~5月に店舗を臨時休業したため、受注高は同42.6%減に落ち込んだ。また、既存顧客を対象にした「一般呉服」は、展示会販売(催事)を中止したことに加え、催事スケジュールの変更もあり、受注高は同31.0%減だった。
 売り上げ総利益率は前年同期と比べ0.2ポイント改善し、62.1%だった。
 販管費は、現状の売上高水準でも利益が出せるように中期計画策定のもと構造改革を進め、特に広告宣伝費の比率を引き下げつつ、売上高を確保していく体制の変更に着手している。また、臨時休業期間中に発生した費用(人件費、店舗家賃、催事中止費用)を特別損失として計上しており、販管費総額は19億500万円減少。対売上高比は2.4ポイント改善した。
 この結果、和装関連事業は800万円(前年同期は営業損失2億400万円)の営業黒字だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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