日本トリム 20年10―12月期/整水器売上高8.5%増/コロナ禍の中、直販が回復

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 電解水素水整水器の職域販売を手掛ける日本トリムはこのほど、20年10―12月期(純第3四半期)における整水器売上高が、前年同期比8・5%増となったことを明らかにした。整水器を一括導入する企業が増えたほか、地域の中小企業への整水器販売も強化。コロナ禍で対面販売が制約され、一時は減収基調となっていたが、業績が回復しつつあるという。
 20年4―12月期の、整水器の直販を含むウォーターヘルスケア事業の売上高は、前年同期比10.0%減の99億3000万円となった。営業利益は同3.6%減の16億5900万円だった。
 期初の20年4~5月は職域販売が大きく制約を受け、売上高が急減した。その後、健康志向の高まりを背景に、法人の営業所に対する、整水器の一括導入の提案を強化。一括導入する企業が増えた。その結果、純第3四半期では、整水器の売上高が増収に転じたとしている。
 日本トリムは、ウェブでのマーケティングにも大きく投資している。20年4月には、整水器の資料ダウンロードを促すランディングページを整備。20年4月以降は、SNSや大手ポータルサイトへの広告出稿や、電解水関連のウェブメディアの制作などのデジタルマーケティングを強化した。その結果、新規顧客の開拓が、順調に進んだという。ウェブ上での展開は、職域販売で整水器を提案した顧客の受注の受け皿としても機能したという。20年12月には、ウェブ限定の商品も発売した。
 整水器にセットする浄水カートリッジの20年4―12月期の売上高は、コロナ禍の影響を受けず、前年同期比6.6%増となった。

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