シーボン 20年4―12月期/サロン売上は25.8%減/集客イベントも先行き不透明

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 化粧品のサロン販売を手掛けるシーボンの20年4―12月期(第3四半期)の直営のサロン店舗における売上高は、前年同期比25.8%減の60億9900万円だった。新型コロナの影響で、集客力の高い大型イベントの開催のめどが立たなくなったことなどから、新規顧客による売り上げが減少した。
 シーボンの20年4―12月期の売り上げの内、新規顧客による売上高は、前年同期比49.2%減の2億3900万円となった。
 シーボンでは、第3四半期の新規集客活動として、出店先の開拓を進めた。出店先では、ブースを設置して簡易的な肌診断を行う。
 タブレットを使った新たな販促ツールの導入も行ったというが、イベント開催のめどが立たなくなったことが大きく響き、新規来店者数は前年同期比49.7%減になったという。
 10月には、大型商品の投入に伴うキャンペーンを実施した。12月には、Zoomを使ってオンラインカウンセリングを行う新サービスも開始した。
 シーボンでは、これらの施策によって、「売り上げに好影響があった」としているが、既存顧客の離脱は止まらなかった。20年12月末時点の継続顧客の数は、前年同時期比で31.8%減になったとしている。
 シーボンでは20年4月以降、費用管理の徹底を行い、コストの削減に取り組んできたが、売上高の減少が大きく影響し、営業利益は8億2400万円の赤字となった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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