ヤクルト本社 20年4―12月期/ヤクルト400類、3.8%減/化粧品事業は増収に

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 ヤクルト本社の20年4―12月期(第3四半期)における、ヤクルトレディ(YL)が扱う宅配専用商品「ヤクルト400類」の1日あたりの販売本数は、前年同期比3.8%減の323万9000本に減少した。乳製品と化粧品の合計売上高は、同4.4%増だった。消費者の健康意識の高まりを受けて乳製品は増収となった。
 宅配チャネルでは、宅配専用商品の「ヤクルト 400」シリーズと「ヤクルト1000」を中心に、顧客ニーズに対応した配達方法を通じて、既存顧客への継続飲用を促進。同時に新規顧客獲得に努めた。また、インターネット注文サービス「ヤクルト届けてネット」は、認知度の向上を図るためウェブ広告での訴求を強化し、利用者数と売り上げがともに増加した。
 商品別では「ヤクルト400W」を20年10月に機能性表示食品として発売した。
 化粧品は、乳酸菌研究から生まれたオリジナル保湿成分「S.E.(シロタエッセンス)」の「価値普及」活動に重点を置き、顧客の「内外美容」の実現と化粧品愛用者数の増大に努めた。
 具体的には、20年7月に商品ラインアップを強化した基礎化粧品「ラクトデュウ」シリーズを中心に、新規顧客との接点拡大と継続愛用の促進を図り、売り上げの増大に努めた。また、20年7月から開始した、中国におけるECモール「天猫国際(Tmall Global)」を通じたECについては、認知度向上を図った。その結果、化粧品売上高は同3.5%増の54億6800万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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