サダ・マーチャンダイジングリプリゼンタティブ/EC売上高91%増/チャットでの有人接客が好評

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「フォーマルなマスクだけでなく、華やかな絵柄も展開」

「フォーマルなマスクだけでなく、華やかな絵柄も展開」

 自社ECサイト「メーカーズシャツ鎌倉 公式通販」でビジネスウエアの販売を手掛けるサダ・マーチャンダイジングリプリゼンタティブ(本社神奈川県、貞末奈名子社長)は、直近の半年間(20年5~10月)のEC売上高が前年同期間比91%増の10億8000万円となるなど、EC事業が好調だ。今春導入した有人チャット接客サービスを通してファンとのコミュニケーションを図っている。
 緊急事態宣言発令以前は、24%前後だったEC化率が、20年7~9月の3カ月は平均42・9%にまで高まったとしている。
 コロナ禍でビジネスウエアの需要は減少している。最近人気の商品は、シャツ生地で製作したマスク「シャツ屋がつくるマスク」や、テレワークウエアだという。テレワークウエアには、ポリエステルをコットンで包んだ2層構造の紡績糸「パルパープレミアム」を採用した「イージーケアシリーズ」がある。防シワ性が高いため、アイロン不要で、手入れが簡単だという。
 20年4月には、自社ECサイト「メーカーズシャツ鎌倉 公式通販」で、有人チャット接客サービス「チャットコンシェルジュ」を導入した。
 「チャットコンシェルジュ」は好評で、リリースから11月上旬までの期間で1万5000件の問い合わせを受け付けたという。
 EC担当者だけでなく、販売経験豊富な店舗のスタッフも中心メンバーとなってチャット接客に対応したとしている。
 「実店舗で行うような、双方向のコミュニケーションの中で接客できる体制を整えたかった」(執行役員・デジタルリテール本部・田原和敏氏)と話す。
 コロナで実店舗を利用していた顧客のECへの送客に成功している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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