ノジマ/セシールを買収/顧客と通販ノウハウ吸収が狙い

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 ノジマは11月26日、子会社のニフティ(本社東京都、野島亮司社長)を通じて、ディノス・セシール(本社東京都、石川順一社長)から「セシール」事業を承継する会社「株式会社セシール」(新セシール)の株式を取得すると発表した。ノジマは「セシール」が持つ女性顧客と通販ノウハウを吸収するのが狙いとみられる。
 同日、ニフティとディノス・セシールの間で株式譲渡契約を締結。株式譲渡実行日は21年3月1日を予定している。株式の取得価額は開示していないが、日本経済新聞は「約30億円とみられる」と報じている。
 ノジマは家電量販店を展開しているが、将来的には家電製品がネットやモバイル端末を通じてつながるIoT時代に向けて、新しい価値を提供するトータルソリューション企業へ進化したい考えだ。17年4月にネットプロバイダー事業を行うニフティを子会社化したのもその計画の一環だ。
 今回の株式取得により、ニフティが長年培ってきたネット領域のノウハウを活用することで、「セシール」の事業構造改革を進めていくという。「セシール」を取得することで、ノジマグループのEC展開を加速する狙いもある。


■最盛期は業界トップ

 「セシール」は1972年に創業したカタログ通販の老舗。

(続きは、「日本流通産業新聞」12月3日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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