ほぼ日 20年8月期/営業利益86.9%減/原価率上昇が要因に

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 ほぼ日が10月14日に発表した20年8月期の営業利益は前期比86.9%減の8300万円だった。昨年10月に連続発生した大型台風により、販売が一時的に冷え込んだ。今年はコロナ禍により、リアル店舗の販売機会が減少。18年ごろからオンライン上の在庫を拡充していた結果、在庫過剰となった。原価率上昇により、利益率の悪化につながった。
 下半期はECサイトの割引企画などを実施、ネット通販の売上比率が高まり、原価率は改善したという。下半期の直販(EC)比率は前年同期比7ポイント上昇して37億4000万円となり、増収に転じたという。
 利益率の低下は、中国向けの販路を前期に変更したことも要因だ。前期は、越境ECモールの天猫国際に初出店した。「(出店に伴い)販売手数料や販促費用が増えた。損益レベルではまだ(黒字に)追い付いていないが、今後はこれまで中国向けに確保していた利益よりも高い数値を目指す」(鈴木基男取締役)
 経常利益は同84.4%減の9900万円、純利益は同65.6%減の1億5100万円となった。
 20年8月期の売上高は同2.9%減の53億900万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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