テレビショッピング最大手のジュピターショップチャンネル(本社東京都、新森健之社長)は10月1日、人工知能(AI)が顧客の好みに合わせてパーソナライズしたファッションコーディネート(コーデ)を提案するサービスを開始すると発表した。米国企業のAIソリューションを導入、10月16日からサービスを始める。顧客の好みを反映したコーデの提案でファッション商品の販売を強化する。
米国マッドストリートデンのAIソリューション「Vue.AI(ヴューエーアイ)」を導入した。「Vue.AI」の画像認識とAI技術によって、顧客一人一人に合わせたコーデを提案する。
ショップチャンネルのECサイトでファッション商品を閲覧中に、専用ボタンをクリックすると、その商品と相性のいいファッションアイテムを、最大4アイテムを使って5パターンのコーデを提案する。
コーデ提案の仕組みは、AI技術でショップチャンネルのファッション画像を解析。色・パターン・ネックライン・スタイルなどの商品タグ情報を自動で生成する。
顧客の閲覧・購入履歴から、好みの色・柄・形・スタイルなどを解析。商品情報と顧客の好みを組み合わせて学習し、パーソナライズしたコーデを提案する仕組み。
ショップチャンネルの20年3月期売上高は1633億9100万円だった。このうち31%はファッション商品が占めている。利用頻度の高い顧客がファッション商品を好んでいる傾向がある。
商品力の強化に加え、ECサイトの販売強化を検討する中で、ファッション特化型・AI技術・画像認識という三つの強みを持ち、幅広いソリューションを提供していることから、「Vue.AI」の導入を決めた。
ジュピターショップチャンネル/AIがコーデ提案/米企業のレコメンドを導入
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