【2020年版 食品通販売上高ランキング】 〈本紙調査 食品通販売上高動向〉100社合計売上高4574億円/ベルーナやオイシックスなど大手堅調

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 本紙が実施した食品通販売上高調査によると、19年度の100社合計売上高は4574億8200万円だった。ベルーナやオイシックス・ラ・大地など業界大手が堅調に伸ばした。cotta(コッタ、旧タイセイ)や食文化などの成長も目立っている。
 100社のうち、20社が増収となった。オイシックス・ラ・大地は、新型コロナウイルスの影響による既存会員の受注増もあり、購買単価、頻度ともに増加し、ミールキットの定期会員は前期比約35%増の15万人超となった。
 テレビ東京ダイレクトは18年4月、グループ会社が手掛けてきた食品通販の「虎ノ門市場」事業を引き継いでいる。頒布会の戦略が功を奏し、売り上げを伸ばした。
 今年2月以降は、新型コロナウイルスの感染拡大による「巣ごもり需要」が各社に追い風となっている。
 水・焼酎の通販大手、財宝は、今年1~5月のEC部門の売り上げが前年実績の2.3倍で推移した。
 コッタも、家庭でパン作りができるキットの販売を強化した結果、20年4―6月期(第3四半期)の売り上げが前期比7割増となった。
 「巣ごもり」需要は継続するとみて、各社は今期に入り、さらに販促を強化している。

(続きは、「日本流通産業新聞」10月8日号で)

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記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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