楽天/三木谷社長「流通総額3兆円へ」/規制や反発に対応、成長止めない

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三木谷社長が「楽天オンラインEXPO」で講演

 楽天は8月27日、ECモール「楽天市場」出店者向けのオンラインカンファレンス「楽天オンラインEXPO」を開催した。楽天の三木谷浩史社長は講演で、「今年は『楽天市場』単体で(流通総額が)3兆円を超える」と言及。新型コロナウイルス(コロナ)の影響によるEC市場が拡大している追い風を一身に受け、順風満帆に見えるが、足元は課題が山積している。イベントでは「巨大IT企業(プラットフォーマー)規制」や「一部店舗の反発」への対応策も紹介した。

 三木谷社長は「コロナの第一波が終わった後、少し落ち着くかと思ったが、前年比50%増のペースで成長が続いている」と説明した。コロナが収まった後でもEC市場は30%増のペースで成長が続くとの専門家の見解も紹介し、「楽天市場」の高い成長が続くと強調した。
 講演で三木谷社長は今年、「楽天市場」単体で流通総額が3兆円を超えると説明した。「楽天市場」単体の流通総額は公開していないが、三木谷社長の言葉から19年の流通総額は2兆円台だったと推定できる。16年1月に開催した「新春カンファレンス」において三木谷社長は、「楽天市場」単体の流通総額が2兆円であると言及している。15年に2兆円に達したと考えると、楽天は5年間で流通総額をさらに1兆円上乗せできそうな状況だ。


■送料込み参加促す

 三木谷社長は成長を加速するために、今春から実施している「共通の送料込みライン(送料込み)」へのさらなる店舗の参加が必要だと訴えている。すでに出店者の80%以上が参加しており、三木谷社長は「これが全店舗が参加すればさらに成長する」と未参加の出店者に参加を呼び掛けた。
 「送料込み」導入企業向けの支援策である「安心サポートプログラム」は、10月から第2弾を提供する。5月以降に「送料込み」を導入した店舗に対して、送料の一部を負担する。支援内容は第1弾と同様で、注文単価3980円(税込)以上の送料無料注文を対象にメール便は1件当たり100円、宅配便は1件当たり250円を支援する。
 他にも三木谷社長は「楽天モバイル」と「楽天市場」の相乗効果についても説明した。

(続きは、「日本流通産業新聞」9月3日号で)

EC市場の拡大とともに「楽天市場」のさらなる成長余地を説明

「共通の送料込みライン」が成長をけん引していると説明

野原彰人執行役員が店舗向けの支援策など説明

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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