ベネッセホールディングス 20年4―6月期/通信講座好調も減収減益/法人向け、海外事業の不振影響

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 ベネッセホールディングスの20年4―6月期(第1四半期)の連結業績における売上高は前年同期比9.9%減の980億9700万円となった。営業利益は52億5400万円の赤字(前年同期は12億5900万円の赤字)だった。高校講座事業、中学講座事業、小学講座事業、国内こどもちゃれんじ事業、海外こどもちゃれんじ事業を合計した、通信講座全体の売上高は、緊急事態宣言後にオンライン授業の利用が急増したことから前年同期比4.3%増の381億3500万円となった。一方、法人向け事業、海外事業は大幅な減収となった。
 オンライン授業の利用が増えたことから、小学生から高校生を対象とした通信講座の売上高の合計は、前年同期比7.5%増の275億5300万円となった。国内こどもちゃれんじ事業の売上高は、前年同期比5.8%増の47億9300万円だった。5月末時点で約20万人だったオンライン授業の利用者が、6月末時点で約40万人に倍増するなど、急激に利用者が増えているという。
 法人向け事業は、コロナの影響により、学校の休校や、学習塾の営業自粛があったことから、4~5月の売り上げが前年同時期比で大幅に減収した。学校向け教育事業などを合計した国内教育事業全体では、前年同期比で10.6%の減収となった。6月度の、法人向け事業の単月売上高は、前年同月と同程度に回復したという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ