サニックス/VPP事業に参画/B事業で検証を実施

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VPPの構想実験事業図

VPPの構想実験事業図

 サニックスは6月29日、経済産業省資源エネルギー庁の20度補助金事業である「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業」において、間接補助事業者として採択された。
 同社が行うのは、「VPP(バーチャルパワープラント、仮想発電所、=※参照1)アグリゲーション事業(B事業)」で、「リソースアグリゲーター(※参照2)」として検証を行う。
 東京電力ホールディングスや九州電力、SBエナジーからの指令を受けて、蓄電池を含む太陽光発電システムの遠隔制御を行う。また、蓄電池などの充電・放電の指令を出して、電力系統上に分散して導入された再生可能エネルギー発電設備の遠隔制御や統合管理なども行う。
 同社は、本実証事業の中で、電力会社による電力系統の需給調整に関する要求が出た際に、需要家側の蓄電池に対し、適切な充電や放電の指令を出すことで、これまで火力発電所などが行っていた、電力系統安定化のための調整予備力を、需要家側の蓄電池から提供する仕組みについて検証するという。


 ※1 VPPとは…地域内の発電・蓄電需要をあたかも一つの発電所のようにまとめてIoTやクラウドを活用し、集中コントロールする仕組みのこと。

 ※2 リソースアグリゲーターとは…需要家とVPPサービス契約を直接締結してリソース制御を行う事業者。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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