〈NB企業〉 オンラインへの転換広がる/コロナ対策し、イベント再開も

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 緊急事態宣言の解除後も、ネットワークビジネス(NB)を主宰する企業では、引き続きオンラインを活用する動きが広がっている。5月末から、対面でのセミナーを再開したNB企業も出てきている。新型コロナウイルスの感染を防止するためにセミナーへの参加人数を制限し、従来よりも広い会場を借りるなどの工夫もみられる。今年1―6月における各社の業績や、緊急事態宣言解除後の取り組みについて、NB各社の動向をまとめた。

■4社が増収や新規増に

 20年1―6月(上期)の売り上げや新規登録数の推移について尋ねたところ、8社中4社が増収や新規登録が増えたと回答している。
 水素や乳酸菌を使用したサプリメントなどを販売するプレミカジャパン(本社東京都、円谷卓司社長)の3月度の売り上げは、前年同月比1.8倍で伸長し、4月度は同2.2倍、5月度も同2倍と好調に推移した。6月度も19日時点で、前年同月実績を超えているという。コロナの感染拡大で、健康意識が高まり水素や乳酸菌の需要が拡大しただけでなく、20~30代の若い経営者層の新規登録が増えたことも増収要因となっている。
 エッセンシャルオイルを販売するヤング・リヴィング・ジャパン・インク(本社東京都、黄木悠代表)の1―3月の新規登録数は、前年同期間実績を維持し、4月度は前年同月比5割増、5月度は同15%増、6月度は25日時点で1割増となっている。コロナの影響で健康意識が高まり、エッセンシャルオイルやCBDを配合した製品の需要が拡大し、新規登録が増えたという。
 CBDを含有した製品を展開するE.C.S総合研究所(本社東京都、八木橋正宏代表)の4月度の新規登録数は3月に比べて3割増となり、5月度も4月に比べて2割増となっている。
 ビデオアプリ「Zoom(ズーム)」でのオンラインセミナーの回数を増やし、定期購入会員がタイトルを獲得できるように、報酬プランを変更したことが新規登録の増加を後押しした。
 乳酸菌サプリメントを販売するロイヤルグランデス(本社埼玉県、稲葉元章社長)では、4‐5月度の売り上げが前年同期間比2倍となっている。6月度の売り上げも、前年同月実績の2倍になる見通しだ。4月から直接の紹介での還元率を20%から30%に変更した。これにより一人で40人以上の新規登録を達成する会員もいたという。
 健康食品を販売するサンクスアイ(本社熊本県、藤原誠社長)は、今年1―6月(中間期)における業績が前年同期間実績を維持した(売り上げは非公開)。19年12月に10周年を記念した製品のプレゼントキャンペーンを実施したことで、1―2月度はキャンペーンの反動が起こったという。
 4月には、クルクミンエキスを配合したサプリメントの新製品「ジョージェネックス」を投入した。これにより新規登録が増えたとしている。5月も前年同月実績を維持した。6月は、製品三つを購入した会員に対するプレゼント企画が奏功し、前年同月実績を維持する見通しだ。


■セミナー会場は2倍規模

 回答した8社中4社が「オンラインセミナー」を継続すると答えた。8社中3社が対面でのリアルセミナーを再開させ、3社とも「参加人数を制限し、従来よりも広い会場でセミナーを実施している」と回答している。
 サンクスアイでは、4月から導入しているオンラインでのライブ配信を今後も継続していく。配信は月に2回の頻度で行い、一度に200~300人が参加している。
 この一方で、6月からは地方で対面のセミナーを再開させている。会員を中心に50~60人が参加。全国で月に7~8回実施している。換気対策でドアを開けているほか、参加人数の2倍規模の会場を借り、感染拡大を防止しているとしている。

(続きは、「日本流通産業新聞」7月2日号で)

4月に投入したサンクスアイの「ジョージェネックス」

ヤング・リヴィングが6月16~20日、オンラインで開催したコンベンション

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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