日本通信販売協会/粟野氏が会長に就任/高島屋からは29年ぶり2人目

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粟野光章氏

粟野光章氏

 公益社団法人日本通信販売協会(JADMA、事務局東京都)は6月19日、都内で第9回(通算37回)定時総会および理事会を開催し、高島屋の粟野光章代表取締役専務が第14代の会長に就任した。高島屋からの会長就任は、第2代会長を務めた綾元文氏に次いで29年ぶり。
 JADMAは6月23日、粟野会長の就任コメントを発表した。粟野氏のコメントは次の通り。
 「新規参入も多い通販業界が、健全な成長を続けるためには、各社が社会における役割や果たすべき責任を等しく理解し、確かな倫理観を持つことが大切だ。同時に協会としても、消費者の信頼を損なわないための役割や責任も大きくなってきている。一方、国も消費者保護のため、広告表示や情報セキュリティーなどに関する、さまざまな関連法規の整備も進めるものと思われる。協会としても必要なときは行政に対しても、積極的に発言していく所存だ」
 JADMAは3月18日、次期会長候補として粟野氏が内定したと発表していた。粟野氏の会長内定についてJADMA事務局は、通販業界で歴史のある百貨店通販のうち、現在も存在して成長しているのは高島屋だけであり、近年はインターネットとリアル店舗を生かしたオムニチャネルを推進していることを、選出理由として説明していた。

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 粟野 光章(あわの・みつあき)氏
 1981年、甲南大学法学部卒後、高島屋入社。05年大阪店副店長、09年泉北店長、10年執行役員MD本部副本部長、11年執行役員MD本部副本部長兼MD政策室長、13年執行役員大阪店長、16年常務取締役関西代表、大阪店長、19年代表取締役専務、営業本部長、ライフデザインオフィス長。1957(昭和32)年7月、大阪府出身。62歳。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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