ダスキン〈21年3月期連結通期業績予想〉/コロナ支援金で純損失21億円に/訪販グループ売上は994億円

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 ダスキンは6月10日、新型コロナウイルスの影響で発表を見送っていた、21年3月期の連結通期業績予想を発表した。訪販・フードグループのフランチャイズ(FC)加盟店とその従業員も合わせて、新型コロナウイルス支援金を16億円計上することから、当期純損失は21億8000万円(20年3月期55億9100万円の純利益)になる見通しだ。訪販グループの通期予想売上高は前期比9.9%減の994億円、営業利益は同37.3%減の73億円を見込んでいる。
 手指消毒系の衛生関連製品の売り上げの増加が見込まれる一方で、訪販グループの事業所向けの事業では、飲食店の休業に伴い、商品の配送や清掃、害虫駆除など定期サービスの一時休止を想定している。
 レントオール事業ではイベントの延期や中止、フードグループではミスタードーナツをはじめとする店内飲食客の減少が見込まれることから、連結通期売上高は前期比8.3%減の1459億円を予想する。
 訪販グループにおいて、商品・サービスを組み合わせて衛生を訴求するキャンペーンの実施を計画。新商品の開発にも力を注ぐ方針。
 9カ年の長期経営戦略「ONE DUSKIN」の第2フェーズ(19年3月期―21年3月期)の最終年度にあたり、中期経営方針の業績予想を下方修正した。
 連結売上高は前回予想比11.6%減の1459億円、連結営業利益は同120.2%減の16億6000万円、連結営業利益率は同6.1%減のマイナス1.1%とそれぞれ修正した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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