ロコンド/アパレル強化で買収/ファッションウォーカー子会社化

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 ロコンドは5月7日、アパレル大手のワールドが保有するFashionwalker(ファッションウォーカー)の全株式を取得すると発表した。6月に株式譲渡契約を締結し、7月に株式譲渡を実施する予定。株式の取得価額は未定だという。
 ファッションウォーカーは、ECモール「FASHIONWALKER」の運営事業、自社ECサイトの構築・運営を受託するEC受託事業を展開している。EC受託事業は、ワールドグループの会社に継承する予定であり、ロコンドはECモール事業のみを残した形で子会社化する。
 ファッションウォーカーを買収する狙いは、EC事業におけるアパレル領域の強化。ファッションウォーカーの運営するECモール事業で取り扱っているブランドを、ECサイト「LOCONDO.jp(ロコンド)」に取り込む考えだ。
 ロコンドはアパレルや靴のEC事業を展開しているが、靴の取り扱いが先行しており、アパレル領域の強化を進めていた。
 ワールドはファッションECモールの競争が激化し、配送費用が大幅上昇したことで、収益性が低下。ECモール単体での持続的成長と収益性改善が困難になったため、売却を決めたという。
 ワールドの20年3月期業績は減収減益に転落しており、事業を見直す中で売却を決めた側面もあるようだ。売却後は自社ブランドのEC事業、外部向けEC受託事業の拡大に集中するという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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